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zoom RSS イージーオーダーは利益の源

<<   作成日時 : 2014/05/27 15:55   >>

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  イージーオーダーはメーカー、百貨店にとっては利益の源となった。その利益は経営基盤を作った。イージーのシステムはサンプルを人体に着せて展示して展示して受注し、仮縫いなし、1週間仕上げでお渡しするシステムである。受注時に入金があり、メーカーで製品在庫を持つ必要もないというメリットがあり、欧米にない日本独特なビジネスであった。消費者に好評で1日の扱い高が500件を超える日が増えてきた。
 1957年、最盛期のイージーオーダー新任マネージャーの登用された坂入弘一(婦人服バイヤー)は山本部長から内示を受けるその時に、「いまイージーオーダーはピークでありが、君はイージーオーダーを発展させるのでなく、イージーをつぶしに行くのだ」と懐かしそうに私のインタービューに応えたが伊勢丹はその時すでに次の既製服時代への移行を考えていたのである。
 誕生から急激に拡大して約30年後の1980年代まで、販売が結果として次に来る既製服の工業化を遅らせた一因になったことも事実である。
 その要因は第1にイージーが日本人の「誂える」というシステムに安心感のある人気商品であった。第2に既製服の採算の見通しが立つ段階に至っていなかったので目前のリスクの少ないイージーを優先させる環境でもあった。
 百貨店も資金的に入金が先で在庫負担が少なく、回転率が高く、高い利益を生むビジネスに甘えたことが業界として既製服の発展に遅れた要因と思われる。
 第3に既製服の工業化の遅れた要因は日本の仕立て工賃がアメリカに比較して非常に安いこと、既製服の種類、特にサイズが非常に少なく、S・M・Lの3サイズしかなく、デザインのバラェティーも非常に少なかったことは既製服化が遅れた要因であった。
 逆にこの時期に利益を得た各社はアパレル企業発展の資金基盤となり、その中で証券市場へ上場を実現したオンワード樫山、東京スタイルの企業もある。
 日本独自のイージーとは、1っのパターンを顧客の受注採寸データーを裁断者が個人の独特の感と技術でアジャストして創り出す日本独自の技術であり、大量生産に適するものではない。このシステムに日本が安住したことがサイズ統一を遅らせて既製服化を遅らせた要因と思われる。
 1960年代はじめ、坂入氏はメーカー各社や大手百貨店へ統一サイズの協力依頼で訪問をした。この時点の各社は「統一サイズ」に対する温度差を感じたと当時を振り返って語っていた。賛同を得られたのが高島屋と西武であった。

                                                島田 茂

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